(この記事は2020/05/25に更新しました。)
外壁塗装って、100万円以上お金がかかる事も多いです。
業者や外壁塗装をする範囲・使う塗料にもよってかなり変動しますが、費用が100万円ほどかかる事も珍しくありません。
助成金・補助金を受け取れるケースもあるんですが、
「貰える金額はどれぐらいなの?」
「どんな条件があるのか分かりづらい…」
「貰うためにはどんな手続きがいるの?」
と疑問に思っている方もいらっしゃると思います。
なので今回は、こんな疑問にお答えしていきます。
結論から先に書くと、こうなります。
○貰える助成金は市区町村によって異なる
⇒塗料など材料費の全額 もしくは 面積×2000円 など
⇒上限額は30万円ほど
○助成金を貰うための条件は大きく4つ
⇒市区町村に助成金制度があるか
⇒断熱・遮熱効果のある塗料を使うのか
⇒受付期間中に申請をしておく(先着順)
⇒滞納している税金がないか
○市区町村に制度があるか を調べる方法
⇒市区町村のHPを見る
○助成金を貰うためのステップは6つ
⇒書類を集めて申請する
⇒決定通知を受け取る
⇒工事をしてもらう
⇒完了報告を提出する
⇒金額確定通知などを受け取る
⇒振り込みを待つ
具体的なところは市区町村によって異なりますが、一般的には上記のようになっています。
では、順番にまとめていきます。
Contents
外壁塗装をして貰える助成金
いくら助成金が貰えるのかは、市区町村によって異なります。
ちなみに東京都港区では、
○遮熱・断熱塗料など材料費の全額
○塗布面積×2000円
のいずれか低い方という計算でした。
実際にこういったパターンで金額が決まる市区町村が多いように感じます。
材料費は使用する塗料によってかなり変わるので、業者に確認しないと分かりません。
塗布面積であれば、延床面積30~45坪程度なら140平方メートルぐらいです。
なので「×2000円」だと28万円ですね。
ちなみに港区では、上限金額が30万円となっていました。
最大で30万円も貰えるなら、少し面倒でも制度を利用する価値はあるでしょう。
助成金と補助金の違いは?
ちなみに、市区町村のHPでは「助成金」「補助金」という言葉が使われます。
何が違うのかなと思って調べてみましたが、ほぼ違いはありません。
「助成金」と「補助金」という言葉は市区町村が好き勝手に使っているので、厳密な意味の違いは無いようです。
参考までにですが、一般的にはこういう違いがあります。
助成金 | 補助金 | |
---|---|---|
お金の返済 | 不要 | 不要 |
貰える人 | 条件を満たした人 | 条件を満たした上で審査に通過した人 |
貰える金額 | 比較的少なめ | 比較的多め |
貰える市町村 | 一部 | 一部 |
※左右にスクロールします。
こうして見てみると、貰える金額もハードルも「助成金<補助金」という感じですね。
とはいえ、これだけを鵜呑みにするのは危険です。
「助成金」と書かれていれば審査は不要なケースが多いですが、念の為チェックしておきましょう。
外壁塗装で助成金を貰う4つの条件
次は、助成金を貰うための条件についてです。
市区町村によって細かい条件が増えることもありますが、まずはこの4つを知っておきましょう。
①市区町村に制度があるか
②工事内容が条件に合っているか
③受付期間と予算は問題ないか
④税金は滞納していないか
これらに関する条件をクリアしていないと、助成金を貰って外壁塗装をする事ができません。
順番に1つずつ見ていきます。
①市区町村について
外壁塗装で助成金・補助金を受け取れるかどうかは、
「あなたが住んでいる市区町村では、助成金の制度があるのか」
をチェックするのが一番大切です。
助成金は国の制度ではなく市区町村の制度です。
なので、あなたが住んでいる市区町村に助成金制度が無ければ無意味なんです。
自分が住んでいる市区町村の助成金制度をチェックするなら、市区町村のHPを調べる必要があります。
市区町村のHPって言葉が少し難しいですが、詳しい条件とかを見ていないと助成金がもらえない可能性があるので注意しましょう。
②工事内容について
外壁塗装をするといっても目的によっては助成金が貰えません。
よくあるのは、遮熱塗料や断熱塗料を使わないといけないパターンです。
特に都内では「ヒートアイランド現象」を防ぐために、遮熱・断熱効果がある塗料を使って外壁塗装をする場合に限って制度が適用されます。
以下は、東京都港区のHPからの引用です。
※2 「高反射率塗料等の材料費」とは、仕上げのトップコートとして施工する高反射率塗料等と、その下地となる塗料(プライマー等)の材料費を指し、ウレタン等の防水材は含まれません。また、消費税は含まれません。
つまり、気分転換で壁の色を変えたいと思っていても制度は使えないケースが多いという事です。
まあ、個人の気分転換のために税金が使われるっていうのもおかしいですよね。
助成金の対象となるためには使う塗料が限定されるケースが多いので、工事する業者を決めるときに予め確認しておきましょう。
実績が多い業者ならこういった制度にも詳しいはずです。
③受付期間と予算について
これは大体どの市区町村でも共通です。
助成金制度を利用する場合は、決められた受付期間に申請を出す必要があります。
それ以外の期間だと制度が適用されないので、先に確認しておくことをおすすめします。
例えば千代田区なら、HPにこのように書かれています。
令和2年2月14日(金曜日)まで
(注意) 受け付けは先着順とし、予算がなくなり次第助成を終了します。
なお、完了報告期限は令和2年3月13日(金曜日)です。
外壁塗装で助成制度を利用する場合は、
①市区町村へ申請する
②実際に外壁塗装工事をしてもらう
③外壁塗装工事の完了報告を行う
基本的にこういう流れになります。
つまり千代田区の場合は、①と③について期限が決められています。
さらに先着順となっているので、早めじゃないと申込みが出来ない可能性もあります。
制度を利用しようと考えている方は、なるべく早めに業者を決めて申し込みまで行いましょう。
業者を決めるときは、外壁塗装の一括見積りサービスが便利です。
これは記事の最後にもまとめています。
④税金について
市区町村に助成金を貰うためには、市民税や自動車税・介護保険料などをきちんと支払っている必要があります。
支払う分を支払っていないなら、助成金が貰えないのも仕方ありません。
もし税金が滞納していても、一旦支払うことで制度が利用できるケースもありますので、現時点で滞納分がないかどうかは確認しておきましょう。
外壁塗装 助成金を貰うための流れ
次は、実際の流れです。
市区町村にもよりますが、業者を決めてからは以下のような流れが多いです。
①必要な書類を揃えて市区町村へ申請する
②決定通知を受け取る
③外壁塗装の工事をしてもらう
④報告書を市区町村へ提出する
⑤助成金交付決定書や金額確定通知書を受け取る
⑥指定した口座で助成金を受け取る
何だかややこしそうですが手続きを代行してくれる業者もあるので、依頼すればよりスムーズに進むでしょう。
①で必要な書類としては、以下のような物です。
・工事費の見積書(写し)
・工事前後の写真
・平面図/立体図
・使用した塗料の出荷証明書
・身分証明書
・助成金申請書(HPなどから印刷)
・前年度の市税納税証明書
上の4つは業者に準備してもらえるはずですが、自分で用意する書類もありますね。
申請に使うので、見積書はきちんと保管しておきましょう。
外壁塗装 助成金 まとめ
ここまで、外壁塗装をする上で貰える助成金について書いてきました。
最後にまとめておくと、こうなります。
○貰える助成金は市区町村によって異なる
⇒塗料など材料費の全額 もしくは 面積×2000円 など
⇒上限額は30万円ほど
○助成金を貰うための条件は大きく4つ
⇒市区町村に助成金制度があるか
⇒断熱・遮熱効果のある塗料を使うのか
⇒受付期間中に申請をしておく(先着順)
⇒滞納している税金がないか
○市区町村に制度があるか を調べる方法
⇒市区町村のHPを見る
○助成金を貰うためのステップは6つ
⇒書類を集めて申請する
⇒決定通知を受け取る
⇒工事をしてもらう
⇒完了報告を提出する
⇒金額確定通知などを受け取る
⇒振り込みを待つ
いかがでしょうか。
外壁塗装で助成金を貰うためには、
「市区町村にそういった制度があるか」
が一番大切です。
これさえクリアできれば助成金をもらうためのハードルはそこまで高くないので、まずはチェックして見ましょう。
あとは、実績がある業者に依頼すればスムーズに進むはずです。
最大30万円ほど貰えるのは結構デカイですから、少し面倒ですがぜひやっておきましょう。
外壁塗装をするときは一括見積もりが便利
助成金をもらうための詳しい条件と受付期間を確認したあとは、一括見積もりサービスを使って業者を決めることをオススメします。
一括見積もりサービスには、メリットがたくさんあります。
○色んな業者の見積もりを比較できるから、安い業者を見つけられる
○審査をクリアした業者だけ加盟しているから、トラブルになる可能性が低い
○担当アドバイザーに分からないことを相談できる
○担当アドバイザーが仲介役になってくれるから、業者から営業電話がこない
○代わりに色々してくれるから、忙しい方でも利用しやすい
一括見積もりサービス自体はいくつもありますが、オススメは3つあります。
闇雲にネットで業者を探したり近くの工務店とかに頼むよりも、一括見積もりサービスを利用した方が、トラブルが起きるリスクを下げて費用も抑えることができます。
業者を探したり現地調査の日程調整・お断りの連絡まで代わりに行ってくれるので、普段仕事で忙しい方でも利用しやすいですよ。